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東日本大震災復興特別委員会にて質問しました。「災いがなくなるように」願い、出羽三山のマスクをつけて質問に望みました。平沢勝栄・復興担当大臣などに対して、震災からもうすぐ10年たつ一方、引き続き支援が必要なこと、線量調査が必要なことなどを質問しました。



12/2(水)午後、東日本大震災復興特別委員会にて質問しました。

「災いがなくなるように」願い、出羽三山のマスクをつけて質問に望みました。平沢勝栄・復興担当大臣などに対して、震災からもうすぐ10年たつ一方、引き続き支援が必要なこと、線量調査が必要なことなどを質問しました。

平沢勝栄大臣の選挙区は東京都内ですが、福島県ご出身ということで、東北で被災した皆さんの気持ちをくんでくれることは期待できそうです。政府から「自主避難者」と呼ばれている方への支援(特にご年配の方のいらっしゃる世帯への支援、お子さんのいらっしゃる世帯への就学・学習支援)について、平沢大臣から「自主避難者への支援は、もっと積極的にやっていくべきだ」と前向きな答弁をもらいました‼️

田畑などで栽培されている農作物は安心になりましたが、山菜やキノコ類など山の幸や野生の鳥獣については約10年たっても新たに出荷停止になったり出荷自粛になったりする例が続いています。セシウム137の半減期が30年なのを考えると、あと20年間は安心のための検査が必要ではないかと考えています。いぜん補助されていた検査機器の貸与・補助の制度を復活・継続するよう求めた際も、平沢大臣からは「食物の放射性物質の必要性は議員ご指摘の通り。関係省庁と連携して検査に努めたい」と答弁をもらいました。

一方、経済産業省の佐藤啓(けい)政務官に「震災からもうすぐ10年たつが、『年間20mSV(ミリシーベルト)』という帰宅困難地域の基準は、いつになったら震災前の『年間1mSV』に戻すのか❓」と質問。佐藤政務官の回答は「解除要件が満たされたら1mSVに戻す」という回答で、「長期的目標として1mSVへと低減させることをめざす」ということでしたが、いつになったら、どういう状況になったら1mSVに戻すのかについては具体的な答弁はありません。

さらに内閣府の神谷昇(かみたに・のぼる)政務官に「いつになったら原子力緊急事態宣言が解除されるのか❓」と質問。「自治体や関係省庁と検討の上、原子力災害の拡大防止措置が終わった段階で解除する」という回答。何年後かという明確な答弁はありません。「いま緊急時なのか❓」と追加で質問した際には、政府の方が即座に答弁できず、少し審議がストップしました。「原子力災害対策特別措置法」の上では今でも緊急事態下にあるのです。

最後に、一般道も高速道路も、そしてJR常磐線も原発の近くの線量の高い地域を通過していますが、「車両やそれを洗い流した時の土などの線量検査は行っていないのか❓」と質問。震災の当時新潟県知事だった泉田知事が、「被災地域から来た自動車の線量の基準を厳しくしてほしい」と国に要望して、その基準が約8倍に厳しくなったことを引用しながら、経産省の方にただしました。

立ち入り禁止となっている帰還困難区域を通過した自動車については、スクリーニング場にて検査を受ける必要があり、基準を超えている自動車はすべて洗浄しなければならないことになっています。しかし、国道6号線、常磐自動車道、JR常磐線については、原発の近くでも重点的に除染されているため例外になっていて、ここを通過する自動車・列車は線量検査の必要がないことになっています。安心のために必要な線量検査や洗浄については、国の負担で実施すべきと主張いたしました。


山形県参議院議員 芳賀道也(はが みちや)

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