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参議院本会議にて菅総理、岸防衛大臣に質問しました。NHKテレビ・ラジオで中継されました。委員会の時の一問一答形式ではなく、一方的に質問を全て述べて、総理と担当大臣が答弁をそれぞれまとめて行うという形式です。


11/30(月)午後、参議院本会議にて菅総理、岸防衛大臣に質問。NHKテレビ・ラジオで中継されました。委員会の時の一問一答形式ではなく、一方的に質問を全て述べて、総理と担当大臣が答弁をそれぞれまとめて行うという形式です。

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★日にちを「11月30日」、会議名を「本会議」を選択、発言者から「芳賀道也」を選んでご覧ください★

与えられた質問時間は10分間。予行練習したときには原稿を9分30秒くらいで読み終えたので、少し間をおいたり抑揚をつけたりして質問していたら、最後に少し時間オーバーしてしまいました。

今日の質問は主に菅総理の政治姿勢に的をしぼりました。最初に、安倍前総理の「桜を見る会・前夜祭」に関する答弁が虚偽答弁だった可能性があることが報道されたことに触れて、安倍前総理を参考人として呼ぶべきと菅総理に質問。「捜査中なのでお答えは差し控えます」と答弁しても、言い逃れにすぎないと予防線を張って質問したら、「立法府のことなので、行政府の長としてお答えは差し控えます」という答弁。想定の範囲内の答弁ですが、かつて自民党が野党だった時には菅議員は衆議院予算委員会で当時の鳩山総理に対して(「陸山会事件」で問題となっていた)小沢一郎幹事長(当時)を国会に呼ぶべきと質問していました。

次に東北出身の総理大臣として期待したのにがっかりと質問。冬は、ご年配の方の家の雪下ろしを近所で助け合うのが当たり前なのに「まずは自分でやってみる」と自己責任を強調する菅総理の姿勢を取り上げて「公助が重要な時代になっているのではないか」とただしました。「コロナ禍」で多くの商売が厳しくなっていますし、休業や倒産、雇い止め、解雇などで働く機会を失っている方も増えていますし、たいへん残念なことに、「自死・自殺」される方も増えています(この10月は昨年10月に比べて約4割増え、特に女性は8割以上も増えてしまいました)。菅内閣は子どもの貧困対策や低所得者対策が遅れていると指摘し、いまこそ公助の充実が必要、と国民民主党で検討している現金給付案を提案し、菅総理がこれを実施するよう求めました。(「1人10万円給付」の提案をしたのも旧・国民民主党です)

菅総理の答弁は「自助」に触れはしたものの、ご年配の方を自治体の方々や介護事業者、民生委員、ボランティアなどが支える「地域包括ケアシステム」や自殺総合対策大綱にそって各種相談態勢・経済的支援・就労支援を進めるなど「公助」を強調するものでした。

さらに「お答えを差し控えます」が菅内閣で横行していることを指摘。新聞報道によると10月下旬に始まった臨時国会の冒頭から11月6日までで菅総理は「お答えを差し控えます」を62回も連呼して回答を拒否しました。1932年(昭和7年)の五・一五事件の際、兵士たちに銃を突きつけられても「話せば分かる」と最後まで対話をあきらめなかった犬養毅(いぬかい・つよし)元首相を引き合いに、「問答無用」の姿勢は民主主義へのテロに等しいと指摘しました。
菅総理の答えは「今国会での答弁に当たっては、いただいた質問にきちんと答えるようにしてまいりました」という「高い自己評価」の答弁。62回も「お答えを差し控えます」と答弁拒否をしているのに「きちんと」答えているとは、普通は言わないものです。

質問の最後に、山形県が高速道路で隣の秋田県とも新潟県ともつながっていない「ミッシングリンク」(未接続)の状態にあることを指摘。地方創生を全力で実施すべきと要求しました。菅総理はミッシングリンクの解消の必要性は認めたものの「必要性の高いところから実施」と述べて「国土の均衡ある発展」とは対極の考えを示しました。一極集中への対策も問いましたが、菅総理は「地方の観光や農林水産業の成長を支援して地方の経済を活性化する」とは答弁したものの「一極集中に歯止めをかける」とは答えず、残念でした。


山形県参議院議員 芳賀道也(はが みちや)

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