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9/6(水)酪農業の方々からヒアリングしたことをもとに、資源エネルギー庁と農水省の方々にご要望し説明を受けました。





9/6(水)酪農業の方々からヒアリングしたことをもとに、資源エネルギー庁と農水省の方々にご要望し説明を受けました。資源エネルギー庁には電気代減免の補助の拡大・延長、農水省には乳牛の産んだ子牛(オス)の価格の下落対策と今後の見通し、猛暑対策による扇風機など電気代のさらなる値上がりと夏の乳量の低下、トウモロコシなどエサの高騰対策を要望しました。
酪農現場では、記録的な猛暑により、畜舎で使う扇風機の電気代も非常に高くなり「何とがさんなね」という状況。
牛たちも相当バテて乳量が落ちてます。
報道では岸田総理が電気代高騰対策を10月以降も延長すると発言したということですが、その具体的な中身について資源エネルギー庁の方に聞きました。まずは3か月間の延長するという余りにも遅く短い対策で安心には全く不十分です。
聞いてビックリ‼
この予算は、9月末までとしていた補助の予算が余ってるから、取り敢えず12月までなら余った予算で出来るのだという‼
全く不十分で遅い❗庶民の暮らしの大変さと、この電気代では事業が続けられない‼という状況が全くわかっていない。
直ちに、補正予算を組み対応を強く求めた。
また、都市ガスについてのみ補助が電気と同じ3ヶ月延長されるが、プロパンガスについては、対象外❗地方ヘの臨時交付金から補助が可能と言うが、地方への交付金の増額は今のところないのだという。酷い❗
山形はほとんどが、プロパンガス❗山形の現場の声をぶつけて行きます。
一方、乳牛の子牛(オス)の価格が大幅に下がっていて「人工乳」を飲ませたら子牛の売却代金を越えてしまう赤字、というお話も酪農現場から聞きました。
国の全国平均を元にした説明では、今から4年ほど前は子牛(オス・交雑種)一頭あたり30万円の値をつけた時もあったのですが、今年1月現在で交雑種(F1)のオスで8万円台、乳用種(ホルスタイン)のオスで4万円台まで落ちています。
農水省の回答は「歴史的には2万円から6万円の間で取引されていたので、現在の子牛価格では特段、対策を打たない」ということでした。
「飲用向け乳価」(乳業メーカーと販売者の間の取引価格)が8月から1リットルあたり10円アップし、酪農業の皆さんにも1リットルあたり8円程度アップすることで、経営改善につながるのでは、ということでした。
また消費拡大としてインバウンド対策を進め、将来的には輸出も考える、ということでした。
飼料価格の高騰、特にトウモロコシ価格の高騰については、国際市場である「シカゴ穀物取引市場」の先物価格が1ブッシェル(35.2リットル)あたり8ドル(1178円、9/6の為替レートで)だったのが、今は6ドル(883円、9/6現在)まで落ちているので、配合飼料価格も少し下がってくるだろうと楽観的な見方でした。次期の小麦の収穫は豊作が予想されているんので飼料の高騰も抑えられるだろう、ということです。
農水省でもいろいろな対策を取っていらっしゃいるのは認めますが、酪農の現場とは大きな「温度差」があります。直近で何十軒も酪農家が廃業し、酪農を続けていらっしゃる方々も毎月の赤字に苦しんでいるのに、「インバウンドで消費拡大」「輸出」を唱える農水省は「どこか別の国」の話をしているかのようです。


山形県参議院議員 芳賀道也(はが みちや)

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